ブケ類は一般にWaterfall Aroidsと 呼ばれるくらい滝やその岩場の周辺が主な自生地と信じ
られています。
最近はシンタンやサンガウ等の有名な産地では乱獲されて悲壮な状態です。
何故この業界の人は簡単に採れる自生地にばかり通うのか不思議であり理解に苦しみま
す。これを正しいニポン語で「アポーの一つ覚え」と言います。
日本のようにブケ類ならば美しくなくても、退屈でも、リピートモノでも価格が高ければ嬉しい
ので何でも良いというような人が多いので問題ありません。
しかし最近はアジアや東欧では茎が長く葉がカラフルな個体が好まれるようになりました。
茎が長い今まで見た事がない様なブケ類を探すに以前の常識を捨て去り思い切った行動
に出なければなりません。
思いもつかなかった環境で新たなブケ類を、と少し努力してみました。
そう広大な湿性林でブケ類の自生を探すのです。
それも全く新しいタイプの茎が長く、メタリックに輝く葉、小さな細いピンクの花、それは何か
新しい世界の始まりなのです。
小さななカヌーと徒歩で奥地を目指します。
湿地帯でも上流へ遡れば必ず水源に辿り着けます。
その水源の手前の粗い砂利や石に着生しているブケ類を探すのです。
湿性林を流れる川の上流にはこのような美しいブケ類の自生地が在るのです。
水中にも 穏やかな岩場にも小さな群落を作って自生しています。
どれも美しいですが、共通しているのは「茎が長い事」です。
茎が長い個体は水中で成長を始めると横に成長するのでボリューム感が出てきます。
流木や細長い石に活着させるとか、テラリウムならばかなり際立ったアクセントとなるでし
ょう。
新タイプとリピートもの合わせてご紹介していきます。